体臭と汗 エクリン腺の持つ3つの働き

体臭には色々な種類がありますが、代表的なものに汗によるにおい、ワキガによるにおいがあります。多汗症によるにおいと、ワキガによるにおいは明らかに異なりますが、この違いに深く関係しているものがエクリン腺とアポクリン腺です。まずは、エクリン腺について見ていきましょう。

 

エクリン腺による発汗の仕方

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エクリン腺から出る汗は、発汗の仕方によって次の3つに分類されます。

一つ目:湿熱性発汗

これは、暑いときや運動をした時など、体質を調節するために体全体から出る汗で、体温を37度前後に保つための生理的な汗です。

二つ目:精神性発汗

主に手のひらや足の裏、わきの下などの局部にかきます。緊張や驚き、不安などから起こる「冷や汗」も精神性発汗の生理的な汗です。

最近では、このような汗を気にする人が増えてきているようです。しかし、ちょっとした緊張にも反応して、手のひらや足の裏に異常に汗をかくような時は「多汗恐怖」「発汗恐怖」が疑われます。このような場合は、精神性発汗とは区別し、心理的な治療法が必要となります。

三つ目:味覚性発汗

辛いものや熱いものを食べたときに、額や鼻、唇の周囲、首などにかく汗です。

 

このように、エクリン腺から出る汗は、生理的な汗であることがほとんどです。多汗の場合の汗も、大抵はエクリン腺からの汗です。そのエクリン腺は全身に広く分布し、

汗腺の数は平均350万個、少ない人で200万個、多い人では500万個

あると言われています。

しかし、存在する全てのエクリン腺から汗が出ているわけではありません。実際に活動している汗腺を「能動汗腺」と呼びますが、これはエクリン腺全体の半分程度で、汗の量は能動汗腺の数に影響されます。

能動汗腺の比率は、生後約3年のうちに過ごした環境で決まると考えられています。

熱帯地域で生まれ育った人は寒冷地域で育った人より能動汗腺の数が多く、猛暑下での体温調整をスムーズに行えるようになっているのです。また、能動汗腺は額や手のひら、足の裏に多く集注しています。

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