合格率で見る福祉住環境コーディネーターの資格

福祉住環境コーディネーターは、高齢者や障害を持つ人が住みやすいような住環境を整える調整を行います。福祉住環境コーディネーターは民間の資格で3級から1級の3種類に分類されており、2級以上から住宅改修に必要な書類の作成が可能です。住宅改修は足の不自由な人が掴まる手すりを設置したり、車いすの人が生活しやすいように段差の解消を行います。介護保険を利用する場合、ケアマネージャーや医師、介護士や理学療法士といった専門職が住宅改修が必要だと認め、必要な書類を作成しなくてはいけませんが、それらの専門職と連携を図りながら住宅改修が必要な理由書を作成します。

福祉住環境コーディネーターの資格を取得するためには、検定試験に合格する必要があります。検定試験は年に二回実施され、受験資格は特に必要ではなく誰でも試験を受けることが可能です。ただし1級の試験を受ける場合、予め2級に合格しておくことが受験資格になります。合格率はその都度変動が見られますが、2級では30%から70%台で推移しています。1級の場合はさらに合格率が低く、ほとんどが合格率10%以下とかなり低いことが大きな特徴です。

福祉住環境コーディネーターを取得する人は、介護士や理学療法士など元々介護施設に働いている人や建築業界で働いている人が多く、自身のスキルアップのために取得を目指すパターンがあります。住宅改修に携わる場合必須の資格ではないものの、より専門的な知識を高めたい人は資格の取得を目指すことも方法のひとつです。